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みなさんの会社では、毎日のミーティングや週一回の会議をどんな目的で行っていますか?
多くの場合、業務の進捗確認やKPI・目標の達成度をチェックする場になっていると思います。それ自体はもちろん大切です。ですが、それだけでは会議が「確認のための場」で終わってしまい、社員の創造性や主体性を引き出せないこともあります。
そこで提案したいのが、会議を「問いを投げかける場」として使うということです。
社員は現場の答えを持っている
経営者や上司がすべての答えを持っている必要はありません。むしろ、現場に立っている社員こそが、課題の本質を知っていることが多いものです。毎日顧客と接し、日々のオペレーションに携わる中で、経営者が思いもよらない解決策やアイデアをすでに持っているかもしれません。
「答えは現場にある」という言葉がありますが、まさにその通りです。質問を投げかけることで、眠っていた知恵や視点が引き出されるのです。
質の高い問いが会議を変える
もちろん、社員が自ら議題を持ち込み、洗練された問いを立てられるようになるのが理想です。ですが、その前に経営者自身が“質のいい問い”を投げかけることで、会議の空気は一変します。
良い問いは、社員全員の頭をフル回転させるスイッチになります。やる気を引き出し、勇気を与え、議論そのものを楽しませる力があります。単なる「報告の場」だった会議が、「未来をつくるディスカッションの場」に変わるのです。
さらに、質の高い問いは「普段は発言が少ない社員」にも効果を発揮します。直接業務に関わるテーマだと意見しづらい人でも、問いの形で投げかけられると自由に発想を広げやすいのです。多様な視点が引き出されることで、会社全体のアイデアの幅が広がり、思わぬ突破口につながります。
実際に投げかけてみたい問いの例
例えば、こんな問いを会議で投げかけてみるのはどうでしょうか。
・どうやったらもっと新規顧客を開拓できるだろうか
・全く新しい方法で顧客を獲得するとしたら、どんな戦略が考えられるか
・VIP顧客を熱狂的なファンに変えるにはどうすればいいか
・代理店制度をもっと画期的にするには何が必要か
・社長である自分が忙しすぎるのは会社にとってマイナスだ。改善策はないだろうか
こうした問いを投げかけると、経営者が想定していなかったアイデアが社員からどんどん出てきます。実際に私自身もこの方法を試し、即採用できるようなアイデアをもらって問題解決につながった経験があります。
会議を「ワクワクする場」に変える
質の高い問いを投げかけることは、単に課題解決のためだけではありません。会議そのものを「ワクワクする場」に変える力があります。社員は「自分の意見が会社を変えるかもしれない」と思えたとき、これまで以上に主体的に動くようになります。
会議は、進捗確認の場であると同時に、会社のステージを変える答えを探す場にもできるのです。議論が熱を帯びると、会議が終わったあとも自然と社員同士で意見を交わし、行動に移していくようになります。まさに「会議をきっかけに組織が動き出す瞬間」が生まれるのです。
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まとめ
毎日のミーティングや週一回の会議は、確認だけで終わらせるのではなく、問いを通して未来をつくる時間に変えることができます。社員に投げかける質の高い問いは、組織を一段階引き上げる原動力になります。
次回の会議ではぜひ、ひとつでいいので「質のいい問い」を用意してみてください。その一言が、会社の未来を変える大きなきっかけになるかもしれません。
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