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未就学から大学まで、教育費は段階的に増減し、家計の波をつくります。ところが保険だけが加入当時のままでは、必要のない厚みや、逆に足りない部分が生まれがちです。見直しのコツは、教育費の“山”を年表で見える化し、守る対象を役割で分け、濃くする時期と薄くする時期をあらかじめ決めておくこと。家族の合意が取れているほど、日常は軽く回ります。
小話:遠足の荷物を半分にしたら、最後まで歩けた
遠足前夜、子どもが用意したリュックはパンパン。予備の予備まで入っているので、一緒に中身を確認し、必要な場面だけに絞りました。翌日は最後まで元気に歩き切り、「軽いっていいね」と笑顔。保険も同じで、心配の数だけ詰め込むと動きにくくなります。“いつ・どれくらい必要か”に合わせて量を整えるだけで、安心はそのまま、暮らしは軽くなります。
教育費カレンダーで“山の位置”を決める
入学・受験・塾・部活・留学など、学年ごとの支出を年表化し、家計の最低ライン(住居・食・通信・交通・医療の自己負担)と重ねます。児童手当、学資積立、祖父母からの援助見込みも同じ紙に置くと、重複や抜けに気づけます。山の前後が“濃くする”候補で、平常時は薄く。数字を“いつ・どれくらい・何年”で言葉にすると、必要保障額が具体になります。
役割で分ける:死亡・医療・就業不能の優先度
子どもが小さいほど、親に万一があった際の生活維持が最優先です。住宅ローンに団信があれば住居費は相殺される想定で、死亡保障は「住居費を除く生活費×必要年数−公的給付」で再計算。医療は高額療養費制度を踏まえつつ、通院・先進医療など自己負担が膨らみやすい部分を補強。就業不能は収入の連続性に直結するため、免責・給付期間を防衛資金に合わせて調整します。
固定費の上限と“期間可変”で息切れを防ぐ
保険料は安心の代わりに毎月の自由度を下げる固定費でもあります。家計側の上限を先に決め、教育費の山の前後は厚く、落ち着けば薄く戻す“期間可変”を基本に。年一回の点検日を誕生月などに固定し、契約一覧と教育費カレンダーを更新。保険は床、貯蓄は壁、投資は窓——役割を分けると、家の中が風通しよくなります。
比較は“使いやすさ”を重視
期間・金額・特約を変えた三案を同じ書式で並べ、給付請求の手順、解約・払済・特約変更のしやすさ、窓口の分かりやすさを評価します。想定ケースを一つ選んで、最初の連絡先に辿り着けるかを自宅で試すと、実際に動ける案が浮かびます。選ばなかった案の理由をメモしておけば、次回見直しが短時間で済みます。
共有のひと工夫:連絡カードと“下限の約束”
契約番号・窓口・更新月・必要書類を名刺サイズにまとめ、玄関裏とスマホに。どんな状況でも守る生活水準(住・食・学の下限)を短文で決めておくと、迷いが減ります。情報は厚みより取り出しやすさ。家族全員が“どこを見れば動けるか”を知っていれば十分です。
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まとめ
子育て期の見直しは、教育費の山を見える化し、役割ごとに過不足を整え、固定費の上限と期間可変で息切れを防ぐ設計です。使いやすさの観点で比較し、連絡カードと下限の約束で家族の実行力を高める。今日の一歩は、教育費カレンダーを紙一枚に書き出すことから始めてみてください。
準備は、塾の月謝袋と今月の家計メモだけでも十分です。面談で難しい言葉が出たら「家事で例えると?」と聞いてみましょう。保険が床掃除、貯蓄が片づけ、投資が模様替え。終わったあとに家族でアイスを一つシェアするくらいの気軽さで、次の点検日をカレンダーに入れておけば十分です。

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