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先日、講演会で「小銭ビジネスを300個積み上げていく」「月に5万、10万稼ぐ店舗を300個500個積み上げていく」という話をしました。
その際に「皆さんにとって、まさかの坂はありましたか?」と問いかけたのですが、とても印象に残る答えをいただきました。
ある経営者の方は、こう仰っていました。
「30年やってきて、リーマンショックも大きな影響はなかった。地震もなんとか乗り切れた。けれど、コロナは本当に大きかった」と。
その時は不動産を売却したり、補助金や助成金を活用しながら耐え抜き、ようやくコロナが終わり、インバウンド需要も戻ってきてホテル事業も含めてすべてが回復してきたと語ってくれました。
このエピソードを聞いて改めて思ったのが、「まさかの坂」は必ず誰にでも訪れる、ということです。
油断した時にやってくる「まさか」
過去に多くの経営者の方々のお話を聞く機会がありました。創業者の方、大企業の社長、本で読んだ偉人たち――その誰もが共通して語っていたのは「まさかの坂は必ずやってくる」ということでした。
いちばん儲かっている時、もう大丈夫だろうと安心した時、気を抜いた瞬間。そんな時に限って、どかんと衝撃がやってくるのです。リーマンショック、東日本大震災、そしてコロナ。時代ごとに「まさか」は形を変えて訪れます。けれど、そこに共通するのは「必ずやってくる」という事実です。
守りと攻めを両立させる
まさかの坂に備えるには、キャッシュのストックや、ビジネスモデルそのものに「耐性」を組み込んでおくことが大切です。
もちろん、過度に守りに入りすぎて攻めの姿勢を失えば、成長の機会を逃してしまいます。けれど、攻めと守りの両方を持っておくことが、長く続く経営には必要です。
本業が大きく利益を出す年もあれば、全く利益が出ない年もある――そんなビジネスモデルだとしたら、安定的に小さな収益を生み出す仕組みも併せて持っておく。まさに「小銭ビジネスを積み上げる」という考え方がここに活きてきます。
「必ず来るもの」として準備をする
リーマンショックや地震やコロナのような出来事は、「まさか」ではなく「必ず来るもの」と考えておく。そうすることで、いざ危機が訪れた時にも慌てるのではなく、前提として冷静に対応できるのだと思います。
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まとめ
経営の歴史を振り返れば、「まさかの坂」に直面しなかった経営者はいません。だからこそ、今を生きる私たちも「必ず来る」という前提で備えることが重要です。
攻めて大きなキャッシュを生む本業と、安定して小さな収益を積み上げる副業的な仕組み。どちらも揃えることで、想定外の出来事があっても事業を守り、次に進む力を蓄えることができます。
今回の話が、改めて「自分のビジネスはまさかの坂に備えられているか」を考えるきっかけになれば幸いです。
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